こんにちは
今週もわたくし(牧師のもりでございます)が旭東教会のホームページの「Blog・教会日記」をお届けいたします。
秋の訪れを、ここ岡山市東区西大寺でも、とりわけ朝晩に感じるこの頃です。
数日前の夜、教会をお訪ねくださったご夫妻が居られました。
明日、9月10日(日)は、恵老祝福礼拝をささげますが、その対象者である80歳を越えたTさんと奥さまのMさんでした。
神さまからの風が吹いてのお導きと思いますが、少しの間、礼拝堂でお話ししたりする時間が与えられました。
写真はその時のひとこまです。
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Tさん、オルガニストとして礼拝奉仕をなさっていたこともある方です。
わたしも、鍵盤楽器を少しだけですが弾いていたことがありますので、何となくお気持ちがわかるのですが、オルガンに座って、指を動かすだけでも、とても落ち着いた気分になります。
ご覧の写真の通りですが、Tさんが教会のオルガンを弾かれたのは、久しぶりのことだったと思います。とても楽しげでした。
Tさん、最初は指ならしをされていましたが、わたくしが讃美歌を開き、慈しみ深き、そして、きよしこの夜などをリクエストすると、ごく自然に鍵盤を両手で弾かれ、「あー、いい音だ」と喜んでくださいました。
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その後、数日経った今、わたくしは、ヨハネによる福音書の3章に登場するニコデモさんが、イエスさまのところを夜訪ねて来た場面を思い出しています。
ニコデモからの言葉を聴いたイエスさまがこう語られました。
【はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。】と。
更にイエスさまは続けました。
【風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。】
このような、ヨハネによる福音書らしいとも言える、少し謎めいたお言葉を用いて、イエスさまはニコデモに対する愛の言葉を語られたのです。
Tさん、そして奥さまのMさんと、礼拝堂で静かなひとときを過ごせたこと、とても感謝でした。
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写真には、夜の礼拝堂の澄んだ空気が不思議と広がっているのを感じます。
教会の礼拝堂には、このような日曜日の朝とは全く違う時間が、ふとした瞬間に生まれる時があるのです。
人の思いを越えた備えを下さったのは神さまとしか思えません。
神さま、イエスさま、そして慰めぬしなる聖霊よ、本当に感謝します。ありがとうございました。
もしかすると、Tさんにとっての〈新生の時〉が備えられていたのかも知れません。end