台風18号が日本列島を縦断していった翌日。
9月18日(月・恵老の日)、10時10分に集合した旭東教会の20名。車5台を連ね、十文字平和教会に向かって出発しました。1時間と10分程のドライブです。
わたくし(牧師のもりでございます)の運転する車に乗っておられた幸子さん。
市内中心地から次第に郊外に進むにつれ、
「せんせ、十文字平和教会って、岡山市内にあるんやないん?」
「岡山市の北区かなぁ」
「わたしぃ、街中にあるもんやとおもうとったわぁ」
「岡山空港、飛行場の方です。丘の上の教会」
という少しとんちんかんな会話も弾みました。
そう、十文字平和教会がどこにあるのか、知らない方の方が多いのです。月に2度の礼拝応援が始まって2年目。牧師を送り出す旭東教会の皆さん、まだまだ十文字平和教会の姿が目の前に浮かびません。
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愛の鐘のロッジで野外バーベキューをしましょう!
そんな素敵なご案内を頂き(わたくし森も計画が始まった席に居りましたが)、旭東教会で参加者を募ると、予想を遥かに超える20人の参加となりました。
その結果、十文字平和教会の方たち10名ほかを合わせると何と40名が一同に集うバーベキュー。
十文字平和教会の方たちも、初めての経験となったようで、こんなに多くの方たちを迎えることが出来るのだろうか、と心配されたようです。実際、ご苦労もあったと思います。
でも、ふたを開けてみると、杞憂に終わったようです。本当に楽しく、ゆたかな一日をみんなで過ごすことが出来ました。
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11時半の定刻を少し過ぎた頃、総合司会役の満さんの挨拶に続き、わたくしもひと言(1分で)、ということで、当日のローズンゲンのみ言葉を読み、小さな応援メッセージを語らせて頂きました。2分かかったかな。
その後、十文字平和教会の讃美歌とも言える、『讃美歌第2篇』の189番「丘の上の教会へ」を一同で歌いました。
野外バーベキューの会場は「愛の鐘のロッジ」の名が付けられていて、毎朝9時と夕方5時に、鐘が鳴り響きます。
「さやかにやさしく ベルは鳴りわたる あぁ、なつしぃ教会へ きょうこそみんなで帰ろぅ」
この歌詞はこの日のために備えられていたのでは、と心底思うひとときでもありました。
それから直ぐにバーベキューが始まりました。本当にどれもおいしかった。
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以下、幾つかの嬉しくなった場面をご紹介します。
◆バーベキューが生まれて初めての正さん
94歳になる正さん、「バーベキュー いかがですかぁ?」とお声掛けすると、「わたし、バーベキュー生まれて初めてなんです」とのお答え。
それを聞いただけでも、嬉しくなりました。余談ながら、正さんは、わたくしが〈マック〉〈回転寿司〉にも連れて行き、お初を経験して頂いております。
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◆間もなく90歳 Wさんご夫妻がモリモリ食べて下さっていたこと
89歳、88歳のWさんご夫妻。バーベキューに来て下さったのはいいけれど、もう、お年頃は過ぎていて、あんまり食べられないのでは、と心配しておりました。
が、完全に勘違いしておりました。
お二人共に、お席からほとんど動かず、楽しく、おいしく、もりもり食べ続けて居られました。「ムネリン、お肉、久しぶりですか?」みたいな感じ(野菜中心に召しあがっていたかも知れません)に見えるほどでした。
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◆旭東には、普段、車で1時間かけて来られる富雄さんのご挨拶
わたし、玉島に住んでおりまして、車で1時間程かけて礼拝に来ています。でも最近、教会がどんどん近しく親しい思いを抱く場所になって来ています・・・・・・。
森牧師(わたしです)それを聴いていて、感動の涙をポロリ。
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◆総合司会の満さんのお姿 マイクをもって挨拶の時・・・・・・
当日は、デザートのアイスクリーム、そして、ピオーネなどの特大ぶどうを満喫した後、みんながマイクを手にして自己紹介をしました。
最後に満さんにマイクがわたった時、皆さんの喜びの言葉の数々、十文字平和教会への感謝の思いに触れたからだったからでしょうか。
満さん、マイクをもったまま天を見上げ、その後、うつむき、感極まって言葉につまり、ひと言もお話できませんでした。
この場面も美しく、こころ震えるひとときでした。
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そろそろ解散の時刻が近くなってきた頃、総合司会の満さんが私のところに近づいてこられました。
「森先生、さいごに〈祝祷〉してもらえないでしょうか」
そう言われたのです。
わたくし即座にお答えしました。
「もちろん、いいですよ」と。
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が、わたくし、その1分後位に、あっ、そうか、そうだったのかぁ、と心の中で大きくうなずき始めていたのです。
11時半~14時半位まで続いた、愛の鐘のロッジでの野外バーベキュー。これは単なるバーベキューではなかったんだ、と気付いたのです。
祝祷って、普通は礼拝で行うもの。
きょうは聖書も読んだ、お祈りもした、1分間メッセージもあった。たくさんの恵みを分かち合った。
神さまに出会い、隣人に出会い、お肉や野菜でお腹いっぱいなのではなく、感謝の思いでみんなが満腹じゃないか。
これって、礼拝じゃないか!そう確信しました。
その気付きを皆さんにお伝えして、讃美歌541番の頌栄・「父、み子、みたまの おおみかみに、ときわにたえせず みさかえあれ」を一同で賛美。
その後、祝祷いたしました。
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喜びの礼拝。
そこには余韻がつきものです。
世界初の〈バーベキュー礼拝〉。神さまが備え導いて下さった神の国の福音の出来事は、これからも、我ら一同を確かに支え導いてくれることを確信しています。
神さま、ほんとうにありがとうございました。
そして、十文字平和教会の皆さん、これからもよろしくお願いいたします。ご一緒に信仰の旅路を深めて参りましょう。end