2017年のイースター・復活祭を前に、旭東教会では、4月2日(日)の主日礼拝で洗礼式を執り行う恵みにあずかりました。
当初、イースターの洗礼式を目指していましたが、お仕事のご都合があり2週間早めた次第です。
でも、なんだかそれでよかった、いや本当によかったと確信しています。
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洗礼を受けられたのは寿子(ひさこ)さんです。
ホームページの今週の3枚!に、何ヶ月も前から、時々、ちらっとお顔が見えていたかも知れません。
昨年のアドヴェント前の大掃除の時には、頼りない男性陣にとってかわって、ワックスのモップ掛けのお掃除をしてくださっていた後ろ姿が眩しかったのを思いだします。
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先日の礼拝では、わたくし(牧師のもりでございます)の説教、そして賛美ののちに、寿子さんご自身が、礼拝堂の前方に置かれている、受難節が美しく表現されている昔の講壇の前で、証しもしてくださいました。
それから、めでたく無事に洗礼式と進みました。
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寿子さんの証し。
まるで、映画を観ているようなくらいに情景が思い浮かぶうつくしいものでした。幾人かの方がそう仰ってますし、わたしもそう感じました。
幼い頃から、東岡山方面で育った寿子さん。JR赤穂線が西大寺の方面に向かってゆらゆらと蛍が揺れるようにガタンゴトンと進む。
その姿を見ながら、なぜか「帰りたい、わたしもあれに乗って帰りたい」とずーっと思われていたそうです。
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お布団に座って祈っていたことがあったという少女時代の寿子さん。
聖書なんて手にしたことはなかった、と思っていたのに、旭東教会の交わりの中に入り、礼拝と祈祷会を大切にしながら過ごしているうちに、ある日突然、一冊の青い聖書を手にしていたことを思いだされた、とのこと。
祈祷会でその場面、幾人かの方が遭遇しています。
他にも、NHKのラジオ英語講座の勉強のために買ってもらったというラジオで、ルーテルアワーでしょうか。
キリスト教の番組で賛美歌が流れてきて、それを聴きながらどれほど慰められていたことでしょう、というお話もしてくださいました。
いやぁ、いけません。思いだすとわたくし涙がこぼれそうな感じです。
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後で聞くところに依ると、ご本人は原稿を手にしていたので、それを読もうと思っていたけれど、皆さんがわたしを見守っていてくださるのがわかり、原稿を読むのはやめられたそうです。
寿子さんの証し。とても聴きやすかったですね。
まるで、どちらかでお話の仕方のトレーニングをして来られたかのような感じすらあり、しっかりとした声のトーンで、証しを聴かせて頂いたみんなが引き込まれました。
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さてさて、タイトルの『抱きしめて お帰りなさい』ってなんですか、と思われるかも知れません。
礼拝メッセージブログを聴いてくださるとわかりますが、実は、礼拝の中で、女性陣にあることをお願いしていました。
「礼拝がおわったら、寿子さんをハグしてくださいね。男性陣は何か問題が起こるといけませんから遠慮するということで(笑)」と。
実際、「ハグ・hug・抱擁」があふれました。嬉しいです。本当によかった。
お写真を下の方に準備しましたので、ぜひ、ご覧ください。
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洗礼式の夜、わたくし牧師館でふとあることをつぶやきました。
不満ではありません。
「よかったなぁ、旭東教会で」という話です。
どうやら妻も同じようなことを思っていたようです。
教会によっては、洗礼を希望する方がどんどん与えられて、一度に数名一緒に受洗。そんなこともあるかも知れません。
でも、我ら旭東教会。2015年度の洗礼式は、高松在住で居室でお過ごしの文彦さんお一人でした。それ以来、二人目。
だからこそ、みんながゆっくりと、心から喜び、笑い、分かち合うことができたのです。
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イエスさまがルカによる福音書やマタイによる福音書で100匹の羊の譬え話をされています。
ひとりの魂の救いと復活を心から喜べる洗礼式は、イエスさまからの旭東教会への限りなく豊かな贈り物だったように思えてなりません。
寿子さんだけがよかったのではない。
共に生きているみんなが、ほんとうに豊かな恵みに触れた日曜日だったのではと思います。
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きょうはここで、お祈りします。
神さま、素晴らしい恵みを、救いのみ業を示してくださって本当に感謝いたします。わたしたちの思いや力を越えて、あなたが、ここまでお導きくださいました。
あなたの恵みゆえに、悔い改めが必要なことを思います。おゆるしください。
どうか、これからも、あなたのみ心を求めて、この地に立つ教会としての使命を、少しでも果たすことができるよう、憐れみのうちにお導きください。
心からの感謝と願い、救い主イエス・キリストのお名前によって、御前にお捧げいたします。アーメン
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では皆さまご機嫌よう。また、お目に掛かります。
あっ、どうぞ、いつでも旭東教会にお出かけください。一同心よりお待ち申し上げております。end