11月22日の火曜日。朝9時過ぎに到着して夕方まで空調関連の工事を担当して下さったのは、旭東教会がある西大寺のど真ん中、西大寺中野本町にある《花口電機》さんです。
もう一人、倉敷の方から(車で一時間弱の距離です)は、花口さんの長年の仕事仲間で、「仕事の美しさと確実さは指折り」と花口さんからあとでお聞きした、空調関連設備の職人さんもご一緒でした。
「類は友を呼ぶ」という言葉があります。
まさにこのことと感じるのは、お人柄に惹かれることの多い花口さんが連れて来られる職人さんたちの優しさや気持ちの良さです。この日の倉敷からの職人さんもいい方でした。
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昨年の秋以来、あれこれと本格的にお世話になることが多くなった花口電機さん。
一年前位に知ったことですが、嬉しいことに、我ら旭東教会の亮(たかし)さんとは中学校の同級生です。
それだけでなく、亮さんのお父さまの一成さん(昨年9月召天、旭東教会の教会学校長を長年つとめられました)の元、地元のボーイスカウトで鍛えられたということでも遠からぬお交わりがある方なのです。
西大寺のボーイスカウト。時に、教会の奥の集会室に全員集合、なんてこともあったようで、今でも、幼い頃の礼拝堂奥の部屋の記憶が、花口さん残っているそうです。
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旭東教会がある西大寺。
1969年(昭和44年)に岡山市に編入合併されるまでは、西大寺市として存在していた町です。今でも岡山市東区の区役所や図書館、保健所などがあって、本当に暮らしやすい町です。
過去の歴史については、わたくし(牧師のもりでございます)まだまだ勉強中ですが、かつての西大寺市の庁舎など、教会から直線で180㍍程の所に今も残っていて、再開発を待ち続けている状態です。
花口さんとお話ししていると(ひとまわり位年下)ですが、「今のあのスーパーは昔ボウリング場だったんです」とか、色々と教えて下さったりします。
西大寺名物、観音院の裸祭に参加する方たちの心意気なども含めて、地元のお話を聞かせてくれることもあるのです。
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どこの町にも大型量販家電販売店があるように、西大寺、そして、川向こうの町も含めれば、安売りのチラシを新聞に入れている家電店は、こちらでも探すのに苦労しません。
でも、花口電機さんとのお付き合いを始めてわかってきましたが、やっぱり、地元のお店が元気でいて下さることに、多少なりとも貢献出来ることは、わたしたちの教会にとっても、本当に幸せなことだなぁと身にしみてわかり始めました。
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花口さん。
奥さまとお父さまがお店の留守番を交替にして下さったりしているようですが、あれこれ聞いていると、地元の学校・警察署・公共施設等、あちこちからお呼びが掛かることが多いようです。
花口さんのお店にはたくさんの商品が並んでいるわけではありませんが、現代の町の電気屋さんというのは、商品の陳列は殆ど必要が無いようです。
数ヶ月に一度、他の小売店さんと一緒に、大きな展示場で販売会をするときに、最新の家電に触れて頂けば、あとは、高齢化や独居が多くなった方たちを花口さんが訪ねていって相談に乗ってくれたり、手の届かない電球を変えてくれる、頼りになるお兄さんなのです。
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旭東教会の礼拝堂の電灯の交換。
今までは、泰さんが、危険を顧みず、長椅子の上に卓球台を乗せ、さらに、そこに脚立を載せてスイスイと蛍光灯の交換をして下さっていました。
これは、現在は90歳を越えた正さんからの伝授なのかも知れません。でも、やっぱり、万が一のことがあったらたいへんです。ご家族にも申し訳が立ちません。いえいえ、怪我だけで済まないことも考えられます。
二度程前の蛍光灯の交換から、花口電機さんに来て頂くようになりました。もちろん、花口さんとて、緊張しながらの交換であることは間違いありませんが、手慣れていることには違いないのです。
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この度は、FF式、つまりクリーン排気の微温風・輻射ヒーターの設置をお願いしました。
40年或いは50年は使われたのではないか、と思われる旧式のあつあつ石油ストーブが春に引退。
子どもたちやご高齢の方たちの万が一の事故も心配ですから、火の気のない安全でクリーンな暖房器具を探したのです。
その結果、お隣の光明園家族教会の礼拝堂で使われている、給油等の手間もなく、エアコンとの使い分けで経済的な器具を設置することができるものを見つけて設置となった次第です。
工事は花口電機さんに相談。合わせて、玄関ホールの冷暖房を考えるgoodタイミングが重なり、眠っていたエアコンの移設工事もお願い出来たのでした。
ビジネスとして、ちょっと厳しめの相談をすることもあり、いわゆるベンキョウをして、と申し上げることもありますが、旭東教会、本当に助かっています。
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わたくし、お仕事の相談がひと段落すると、だいたい、あれやこれやと地元のお話を始めます。
お寺さんの事情など、さまざまに話が広がるひとときも生まれます。小学生と中学生のパパですので、現代の子ども事情も何気なくに会話の中から聞かせて頂けます。
時には、瀬戸内海のちいさな島にも時に出向いて、「明日は、警報器の仕事で船を出してもらいます。夕方、何時に戻ってこれるかなぁ」なんて話も聞くことがあります。
こちらとしても、大いに刺激を受ける情報もあり、謝しているところです。日本の各地の町で、いまだ昔ながらの家電販売店が決して姿を消してしまうことがないのも、その理由がわかります。
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花口電機さんは、一般の工務店関連での会社員としての経験もあり、ふつうの電気屋さんの取り扱いよりもだいぶ幅があるお仕事が可能のようです。
例えば、名刺には「福祉用具専門相談員」などという勉強も必要になりそうな文字もあります。
さらに、わたしもこんなことを書いてみたいものだと思いますが、「お役に立てることならどんな事でもご相談ください」と記されています。
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他にも、とっても楽しかったり、なるほどねぇと考えさせられる、あれやこれやもありますが、今回は、これで終了といたします。
旭東教会には、少し離れた所から礼拝にお出で下さる方多数居られますから、これからもしっかりとした教会形成をと願います。
と同時に、地元や周辺町村にお住まいの方々のためにも、なくてはならない旭東教会でありたい。そんなことも考えさせられています。
イエスさまは「向こう岸にある瀬戸内のちいさな島にも行こう」と、もしかすると、新しいミッションを促されるかも知れないのです。end
※以下、花口電機さんの仕事ぶりを写真でご紹介。Clickで解説?が読めます。