10月23日(日)は〈まきば礼拝〉をささげる旭東教会です。
〈まきば礼拝〉の起原(だいぶオーバーですが)は、わたくし(牧師のもりでございます)が多くのことを学ばせて頂いたヨセフ先生が書かれた一枚の紙にさかのぼります。
今でも、牧師室に置かれているファイルを探せばその一枚の紙は引っ張り出せるのですが、「子どもたちは教会で〈放牧〉されてこそ育つ」という意味のことがそこには記されているはず。
1990年前後に、教会学校が衰退していくという危機感を全国の教会が感じ始めた頃に、教会教育の分野でも深い学びを続けておられたヨセフ先生が、実にさり気なく、お仕えになっていた教会内の方々向けに書かれたものだったはずです。
いやいや、力を込めていたのかも知れないです。
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キリスト教会というものは、同じ教派の100の教会があっても、一つとして同じ歴史や背景ももっているところはありません。
したがって、簡単にわれら旭東教会で〈放牧〉なんてことが実践出来るわけもありません。
ただ、ヨセフ先生が指摘された教会での〈放牧〉の大切さというのは、30年近くが経過した今もなお、変わらないと思います。
何より、大牧者であるイエスさまの元に集まるのは、子どもだけでなく大人たちでもあります。
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写真は、〈まきば礼拝〉のあとに持つ、「まきばカフェ」の時間に、子どもたちのみならず、そこに集うみんなの笑顔を思い浮かべながら、楽しげに作戦を練っているお二人です。
10月19日(水)のお昼頃の一枚。
その日は、朝から教会の台所付近で何やら始まっているなぁと気付いていましたが、左に居られる書子(ふみこ)さんと安佐子さんが中心になって、「まきばカフェ」には手作りpizzaをという思いを持って下さって準備しておられたのです。
「まだ、pizzaソースの出来具合が気に入らないんです」
書子さんはお話されていました。
どうやら、その後もご自宅で、pizzaを何枚も納得できるものが出来るまで、焼き続けておられた様子です。
他にも、手作りチーズケーキも運び込まれていましたし、礼拝応援におじゃましている十文字平和教会のMさんから頂いたサツマイモも、皆を喜ばせてくれる段取りがなされているようです。
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最近、「この国語辞典はかなりの実力の持ち主だな」と感じることがある、『日本国語大辞典 精選版』で「芽生え」を引いてみました。
その三番目に、こうあります。
【物事が起こり始めること。新しい物事が生じるきざしが見えること。また、そのものやそのような時。萌芽。きざし。】
わたくし、牧師として教会に仕え、み言葉に仕えていて何かしらの元気が出てくる時のひとつの時として、「芽生え」があることに遅ればせながら気がつきました。
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書子さんがどうしてpizzaを焼き、チーズケーキを焼いて、サツマイモのアレもなんてことになったのか、正面からは聴いておりません。
牧師から頼んだのでもないし、教会としてお願いをしたわけでもないのです。
もしかすると、過日、鳥取市で行われた「教区の集い」への参加メンバーに書子さんが含まれていたことが関係しているのかも知れません。
傍らに居られる安佐子さんも、あるミーティングの席で「まきばカフェへ」の熱い思いを語っておられました。
こどもたちへの福音の種蒔きは、ご主人の信治さんと二人しての大切なミッションなのです。
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大人も子どもも共に育つ教会。
そんなことが、理念としてではなく、ごく自然に起こって来たら素晴らしなぁと思います。
わたくし、第二コリント書の3章を開いてみました。そして、6節前後のみ言葉を思い起こしています。
マルコによる福音書4章26節以下もいいですね。
明日の〈まきば礼拝〉と〈まきばカフェ〉がある旭東教会の日曜日がとても楽しみです。end
※下の写真、Clickで大きくなって、更に、おいしそうに見えます(^^♪