12月5日(土)の朝、教会員のK義さんが召されました。78歳でした。
11月22日(日)に関田寛雄先生をお迎えした礼拝に出席。午後の講演会にも参加していたのです。
いつも通り(7年ほど前からの)車椅子に乗っての姿でしたが、まずまずお元気そうに見えました。
**************
2008年、人工透析を始めざるを得ない状況になった頃、他の多くのご苦労がそこまでにあったからでしょう。もうこれ以上辛い思いをするぐらいなら、水を飲むのも止める、と宣言された記録があります。
そこから数えても7年、一所懸命に、誠実にがんばって来られました。
奥さまに、「夜休んで、そのまま目が覚めなかったらどうしよう」と語られることが最近あったそうです。
「そうだったらいいじゃないの。苦しまないで往けるのだから」と奥さまは言われていた、とお聞きしました。
**************
今年の夏頃にも、もしや命の危機、という頃もありました。
「これまで、牧師先生に伝えてくれ、ということはない主人が、先生に伝えてくれ、と言いますので……」ということがありました。
でも、受けとめられ、乗り越えました。
その後、ご自宅に電動ベッドを導入されたり、簡易リフトを玄関に設置されたり、出来る限りのことを続けられました。
11月22日にお別れするときにも血液検査の結果が今ひとつ思わしくなく、600㎜の輸血を受ける予定ともお聞きしていました。
それにしても、召天の2週前の礼拝に出席することが出来たことって、素晴らしいなぁと思います。
**************
K義さん。
絵手紙を奥さまと共に楽しみながら学び、そして多くの友を日本の各地に作り、さらに、その賜物を活かして教会の皆さんのために捧げて下さっていました。
教会員の誕生日に合わせ、月毎のテーマを決めて絵手紙を書いて下さっていたのです。一枚一枚手作りです。
そのカードに何名かの方たちが署名し、さらに、牧師がひと言メッセージを添えて投函。
そういうことが、2015年の1年間を除いて、ここ何年も続いていました。今年は体調が思わしくないこともあったようで、お休みすることになった様子です。
**************
でも、2016年の1月からの分については、私たちの願いを聞き受けて下さり、思いも新たに絵筆を手にして誕生カード作りを始めて下さっていたのです。
写真は、K義さんの最後の作品とも言えるもの。旭東教会の2015年度の教会標語が添えられています。
猿の絵の方は、元旦がお誕生日の方専用の絵。そしてもう一枚は、元旦以外の1月生まれた方たちの分です。
奥さまから、11月29日(日)に、ご主人が既に書き終えたものを牧師のわたくしが預かっていました。
**************
わたしは4月着任ですから、K義さんが実際に皆さんのために絵筆を取られたカードの束を手にしたのは初めてでした。
もちろん、お宅にお邪魔したときには、幾つもの作品を見せて頂いていました。
けれども、同じ絵を、教会のみんなのために心を込めて描いて下さっているのに実際に触れたのは、K義さんが召されることになる直前だったのです。
**************
これは祈りの結晶。
そう確信します。
祈りには様々な形があるのだと教えて頂きました。
**************
1月になると、約10名の方たちの所へ、この写真の絵柄の葉書が届きます。
天国からの絵手紙。
K義さん、本当にありがとうございました!
奥さまが、K義さんのご奉仕を続けて下さる元気が与えられるよう、ぜひとも、天国からお祈りしていて下さい。end
※以下で、K義さん宅訪問記があります。
【 2015年4月19日(日)№4『 《絵手紙》を描くこころ 』】で、Googleやヤフー検索で出てきます!