2017年9月30日(土)135号 『 ごゆっくりどうぞ  トイレがきれいになりました 』

もう一つ、洋式のおトイレがあるといいなぁ。

 

そんな思いを、わたし(牧師のもりでございます)のこころにハッキリと抱き始めたのはいつだったか。

 

5年前、ということはございません。まだ、最北の町に居りましたので。

 

2017年度の教会総会資料にはトイレの課題も含めて、検討が必要です、のようなことが記されていたと思います。

 

少なくとも、バリアフリー化の一端として、会堂を土足解禁の方向で前進したいですね、とあったはずです。

 

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2017年10月1日(日)、つまり、2017年度も半年が過ぎ、後半に入る日曜日から、一新となったトイレを使って頂けることになりました。

 

ぜひ、遠方の方も、旭東教会にお出でになったら、わたしたちの自慢のトイレをお使いになってからお帰り下さい。

 

この度の、トイレ自慢?を始めるにあたって、あれやこれやと思い巡らしておりました。

 

毎週教会にお出でになる方でも、トイレをお使いにならないで、すーっとお帰りになる方も居られます。

その一方で、礼拝前、或いは、礼拝中。そして礼拝後、集会後、お帰りになる前に、必ずトイレをお使いになる方も居られます。

 

教会で過ごす時間が長い方は、自ずと、トイレをお使いになることも多いと思います。あとは遠方の方でしょうか。

 

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25年ほど前の改修工事で、バリアフリー化を進め、車椅子利用が可能な洋式のおトイレを、ということで設置されたのが、先日まで使っていたトイレ空間でした。

 

片隅には男性用の小専用便器がありますが、メインは洋式便器です。機能的にはいずれもまだまだ問題なし、に近いと思いますが、いささか空間が広すぎる感がありました。

 

でも、これ位では、教会がトイレ工事をしましょう、ということにはなりません。

 

では、なにゆえ、もう一つ洋式のトイレがほしい、ほしい、欲しいということになったのでありましょうか。

 

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それは、男性にせよ、女性にせよ、小さい子にせよ、大人にせよ、みんなに関係してくることでもあります。

 

用を足したいと思ったが吉日、と申しますか、正直に申し上げて、わたくしなど、60歳前の男性でも、5年前か、10年前からか、「おしっこぉー!」と思いましたら、全ての回がそういうわけではないにせよ、もう我慢と辛抱が効きません。

 

はい、これはですね、かなり切実な課題、と言えると思います。

 

そうそう、オレも、わたしも、ワシも、僕も、ということが多いのではないでしょうか。

 

2歳児、3歳児だって、ねぇ、そうでしょ、パパ・ママ。

 

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トイレの増設工事を検討し始めてから、幾つかの問題がありました。

 

面白い表現だなぁと思ったのは、初期の頃に、提案をして下さって、没となった案を持参された工務店の真面目な担当者さんがおっしゃった言葉です。

 

それはこういう内容でした。

 

「先生、このプランは、250万円(今回の工事とは全く無縁の金額です)も出して頂いて、教会の皆さんの、やってよかった感がどの程度あるか。かなり低いと思います」

 

ハッキリとそう言われたのです。

 

これは勉強になりました。

 

といいますか、すごい説得力のある言葉です。多少の無理をしてでも、必要なものにはお金がかかるんだから、やりましょう。やっぱりやってよかった、と思えるかどうか。本当に大事なことだと思います。

 

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3つの業者さんからの設計プランと金額の見積、つまり相見積もりというやつですが・・・・・・

 

それを頂いて、教会の大切なことを決定していく会議の席で相談いたしました。

 

その中で、誰もが文句なく、これでいきましょう、これに決定という提案をして下さったのが、「IRホーム(アイアール)さん」という会社です。

 

隣町の赤磐市に本拠を置く住宅販売、リフォームもなさる会社で、私たちの窓口のお店は、芥子山(けしごやま)に近い所にある岡山店さんでした。本当にお世話になりました。

 

教会の世界には、誰々設計事務所の○○先生が図面を書いた礼拝堂、というようなことがあります。

 

旭東教会のトイレ改修工事。

 

そんな著名な先生に相談するわけがありませんけれども、担当のY山さん。いつも速攻のお仕事振りで、さっさっと現場を見極めて、提案下さいました。納得のお値段で。ほんとに安心して、気軽に相談できました。

 

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実際に工事が始まります迄、紆余曲折とまでは申しませんが、実は、かなり悩ましい事態が、とあることとの関わり合いの中で存在することに気が付きました。

 

岡山市役所にまで、工務店の法令関係の専門の方が調べに行かれる、ということもありました。

 

こりゃ、まずいことになるのかなぁ、なんて心配もしたのです。

 

けれども、約20日間続いた工事も、終了のときまで、どなた様からのクレームも入ることなく、無事に完成へと至りました。本当に晴れがましい気持ちです。

 

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ちょっと、ちょっと。ただのトイレ工事でしょ?なんて言わないで下さい。少しばかり、自慢話をさせて下さい。

 

日曜日の夜でしょうか、今もTVであるのかどうか確認はしていませんが、「ビフォア&アフター」のような住宅関係の番組がありましたよね。それで取材してもらいたい、というのはかなりオーバーですけど、気持ちとしては、誇らしい気分でいっぱいなのです。

 

手洗いの脇にある小物を置ける創作desk、入室を外に知らせる赤色のランプの自動点灯(入室か否かの確認が大変でした)、もちろん、ウオシュレットの採用など。

 

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この度の旭東教会のトイレ改修工事。

 

かなり限られた予算と申しますか、これくらいで、と考えた工事の中で、最大の喜びを感じられるものだと太鼓判を押せます。それだけでなく、元々あった空間を利用する中では、まさに最善だと思います。

 

まだ、ご使用になった方は数名なのですが、今後、ジワリジワリと、「いいですね、旭東教会のおトイレ」というお声が外部のお客さまから聞こえたりするのでは、と思ったりしているのです。

 

お帰りになる方に、「トイレ、どうぞお使いになってからお帰り下さいね」と、やたらみんなが口にする教会になるかも知れません。(笑)

 

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来春3月最初の金曜日には、世界祈祷日の会場として旭東教会が用いられることになっています。

 

その日には、市内各地から教派を越えてのお客さまがお出でになりますから、改修工事をしっかり行いましょう、というのが、この度の工事開始のきっかけの一つとなったのは間違いありません。

 

しかしそれよりも、何よりも、お歳を重ねて来られた方が多くなる中、トイレ問題は、決して見過ごしに出来ない、というのが一番の理由でした。

 

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イエスさまは大工さんだった。

 

そのように、トイレ改修工事に携わってくださった、大工さん・職人さんたちにお伝えしながら伝道するのを忘れてしまったのが、少しばかり悔やまれます。

 

でも、まだ、もう少しの備品の取り付けなどに1週間ほどすると、お出でになることがありますので、しっかりと計画を立てて、さり気なーく、お話してみようと思います。

 

大工さん、左官屋さん、建具屋さん、床や壁などのカーペット職人さん、塗装屋さん、ぶっ壊し屋さん?、そして営業の窓口の方、近隣に挨拶回りをしてくれた女性スタッフの方、等など。

 

皆さん、笑顔でやさしく、しかも仕事ぶりは確か。養生の仕方も片付けも丁寧でした。どなたも、本当によい仕事をして下さいました。心から感謝です。

 

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わたしたち旭東教会の一人ひとりに託されていることは、このトイレが、もっともよい形で用いられるようになること。

 

そして、そのトイレをあたりまえの様に、美しく維持していくこと、でしょうか。

 

神さまが願って居られることはどんなことだろう。思い巡らしながら、自覚と責任をもって、みんなで大切にしていきたいと思います。

 

神さま、本当にありがとうございました!

 

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ホームページをご覧になりながら、まだ、旭東教会にお出でになったことのない方が居られましたら、どうぞ、礼拝出席や祈祷会参加とセットで、トイレをお使いになってみて下さい。

 

おーっと、もちろん、トイレ見学だけでも大歓迎です。心よりお待ちいたしております。end

 

 


もう少し、お見せします 旭東教会自慢のおトイレ そして工事の様子