2017年3月1日(水) № 105 『 〈倉敷水島教会〉との交換講壇でした *ミニ写真館つき』

2017年2月26日(日)午前、倉敷水島教会の講壇で説教中の森 言一郎牧師。左手には西大寺のはだか祭りとして知られる「会陽(えよう)」のパンフを手にしています。祭りのことをお話する以上に、そこから、神さまの前で「はだかになる」という展開でございました(^^♪
2017年2月26日(日)午前、倉敷水島教会の講壇で説教中の森 言一郎牧師。左手には西大寺のはだか祭りとして知られる「会陽(えよう)」のパンフを手にしています。祭りのことをお話する以上に、そこから、神さまの前で「はだかになる」という展開でございました(^^♪

今日から「受難節・レント」に入りましたが、今号は2月26日(日)に行った東中国教区・岡山県中部地区の〈倉敷水島教会との交換講壇〉についてご報告します。

 

倉敷水島教会の牧師は松井初先生です。

 

2月26日、わたくし(牧師のもりでございます)は、朝8時半をメドに倉敷水島教会に向けて妻の美樹さんを伴って車で出発しました。

 

あとで聞くところに依れば、松井先生も同じ時間に教会を出発したようです。どこかで国道2号線をすれ違ったのだろうと思いますが、さすがに気付きませんでした。

 

と言うことで、当日の旭東教会の様子を報告するのは無理がありますので、今回の「Blog・教会日記」では、倉敷水島教会訪問記をお届けします。

 

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倉敷水島教会まであと15分もあれば余裕で到着という距離のところで、トイレ休憩をした大きな駐車場のあるスーパーでは、西大寺の方では見かけない、殻付きの生牡蠣の店頭販売をしていました。キロ単位での販売です。児島方面からのものでしょう。

 

炭火をたいて焼いていましたが、人生56年で牡蠣の食中毒でのたうち回った経験が確実に3度あるわたしにとって、牡蠣は目の毒です。美味しいことはよーく知っていますが、見なかったことにして倉敷水島教会に向かいました。

 

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倉敷水島教会は何度か訪ねたことがあり道に迷うこともありませんでした。松井牧師は関東教区の教会でお互いが仕えていた頃に教師部委員会でご一緒していた同世代の方。気心もしれた仲の同労者です。

 

倉敷水島教会の駐車場は、数ヶ月前に舗装を行ったばかりで本当に綺麗です。それには理由がありまして、ほぼ同時期に、スリッパを履き替えて礼拝堂へというのを終わりにして、土足を解禁したそうです。

 

駐車場の泥汚れがついてきては〈イケン〉ということで、舗装工事は必須だったようです。雨模様の時は、玄関付近にたくさんの雑巾を準備して対応するそうです。それで全く問題はないとのこと。

 

土足解禁によって、ご高齢の方たちも大いに助かり、玄関付近の混み合いは皆無となり、皆さん大満足の様子です。

 

礼拝出席が平均25名位で、礼拝堂のお掃除は、毎週礼拝後、お茶を飲んでひと息ついたところで、できる人みんなでなさっているようです。

 

わたしたちが失礼しようという時も、既に、礼拝堂のお掃除が男性陣お二人によって始まっていました。

 

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9時半頃、教会には3名ほどの方が居られました。お二人はCS(教会学校)のスタッフ。そして、もうお一方は受付当番のようです。

 

新来会者への心配りかと思いますが、倉敷水島教会、お当番の方は、受付・司式者ともに首からぶら下げる形の名札を下げておられました。たぶん、松井牧師も普段は牧師であることがわかる名札を着けているのだろうと思います。

 

これは勉強になりました。さり気ないけれど、できるかぎりの配慮はしましょうよ、という気持ちが伝わってきました。

 

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それから、玄関先の扉は、日曜日には完全オープンにしていることがわかりました。初めての方が入りにくさを感じないようにするためのようです。

 

冬場、受付の方は我慢が必要ですが、少しでも足を踏み入れやすくしよう、という意思統一がなされていることにも驚きました。

 

その礼拝堂の右側の壁上方には、歴代の教職の写真が飾られています。1959年・昭和34年の6月7日が創立記念日ですから、今年58年を迎えようとしていることになります。

 

写真の歴代牧師の半数近くは、偶然にもわたしがかつてお世話になったり、他の教区でご一緒に伝道に励んだ方たちでした。特に、宮原忠夫牧師(隠退されています)は、かつての九州教区総会議長で、わたしが按手礼を受けて補教師から正教師になる大切な式を司式された方です。

 

倉敷水島教会は会衆主義の組合教会の伝統一筋で進んできたのではなく、宮原先生のように、メソジスト系統の関西学院で学ばれた方が牧会して居られることを知りました。日本聖書神学校の大先輩も歴代牧師の中にひとり居られました。こちらは既に故人です。

 

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礼拝開始5分前、当日の司式を担当されたH兄の事前の助言の通り、講壇に上がりました。昔ながらの高さにある講壇です。

 

H兄は、東中国教区の財務部委員会のたいせつなお働きを続けて居られる方で、教区の会議でしばしばお目に掛かっている方です。

 

真面目にこつこつ、出来る限りのことをいつも全力でということが端々から感じられる方で、その横顔や後ろ姿からも教えられることが多いのです。

 

この日は、礼拝開始5分前に講壇に上がると、直ぐにマイクに近づき、「礼拝開始5分前になりました。礼拝に備えて・・・」という呼びかけをされました。

 

これは教会で決めた流儀だと思いますが、とてもよいことだとこれまた教えられました。礼拝前のある時点までは、快活な挨拶が交わされたりするのは自然なことですが、どこで区切りを付けるのかは旭東教会でも課題です。

 

司式者、説教者、奏楽者の打合せを7分程前には終了して、講壇へということを決めているのです。

 

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礼拝中に講壇の上にいるわたしの目に入ってきた〈いいなぁ〉のひとつに、賛美している皆さんの生き生きとした姿があります。

 

からだがごく自然に揺れるように賛美するお姿。あるいは、透明な窓の向こうで、受付に居られたご婦人も大きな声で賛美している様子が見えました。

 

旭東教会でも同じようにからだは揺れているかも知れませんが、たぶん、倉敷水島教会の方が人数が少なめな分、よい意味で目立ったのだろうと思います。

 

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奏楽を担当されたのはA姉。教区の集い他で時々挨拶をすることのあった方ですが、久しぶりに聴く、足踏みのリードオルガンの息遣いを大切にされていることが伝わってきました。

 

特に、礼拝後に、オルガンの背中側というのか、鍵盤のところではない箇所の蓋をささっと開けて掃除をしている姿には驚きました。

 

わたしも日本でも数少ないリードオルガンの修復をなさる長野県の和久井さんのご指導のもと、リード(=笛)の掃除を手伝ったことがありますが、礼拝後、素早くオルガンを開いてお掃除する姿は生まれて初めて見ました。

 

あとでA姉に声掛けしてみると、「ネジ回しを使わなくても開けられるからできることですよ。リードに埃は大敵なので心掛けています」とのこと。仰る通りです。

 

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「きょうの愛餐会は壮年会による〈うどん〉です」との案内を受けて、別室の集会室に移動しました。

 

当日の礼拝出席者は20名程で(前週は32名と記録あり)したが、ほぼ皆さん愛餐会に残られていたようです。

 

お出汁がよく利いたうどんの上には、キツネ、蒲鉾、焼き鳥と青ネギがパラッと乗っていていい感じです。皆さん、250円を箱に入れていたようです。プラス、手焼きのシフォンケーキと珈琲をご馳走になりました。

 

説教の感想、賛美の声の大きさの秘密?などを訊ねられたりするうちに、楽しい昼食後の団らんが弾みました。

 

奏楽を担当されたA姉、「旭東教会の〈佐伯先生〉が岡山教会の教会学校の幼少科の先生をして居られた時のわたしは生徒です」と教えてくださるひとこまも。佐伯先生とは正兄の奥さま=勝子さんのことです。

 

他にも、脇本寿牧師と一緒に高校生の頃に夏期キャンプに行きました、というご婦人のご挨拶もありました。確実に半世紀以上前のことのようです。

 

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愛餐会の後は、6年ほどは続けているという、『こころの友』や牧師のメッセージを封筒に入れて配りに行きます、と教えられました。

 

今回は、近く行われるという礼拝堂での伝道コンサート(パンフルートという楽器の奏者を迎えるそうです)のチラシもスタンバイしていました。

 

A班~F班までのグループ分けがなされていて、お宅のお名前がわかるところには、封筒に宛名を手書きで記して配布するそうです。時には敢えて声掛けをしているとのこと。

 

目に見えての伝道の成果があがる、ということはないようですが、みんなで伝道しよう、という心意気が十二分に伝わって来て嬉しくなりました。わたしも伝道者になりたての頃、地図をコピーして、みんなで割り振りをし、特伝のチラシや教会案内を配っていたことを思い出しました。

 

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北海道から旭東教会に着任早々、東中国教区のニュース誌に自己紹介を書きましたが、「森センセイが珈琲をお好きだと聞いていていますので、ぜひ、いちどお邪魔して煎れて頂きたいです」と声掛けしてくださるご婦人も居られました。お待ちしています!

 

普段、毎月珈琲豆を1キロ専門店から取り寄せているんです、というお話をされたN姉からは、飲んでみてください、と珍しい豆を頂いたりして恐縮なことでした。

 

手焼きのシフォンケーキもOneホール頂いて来ましたので、こちらは、冷凍保存しておき、タイミングを見計らってほっとタイムに登場となることと思います。

 

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失礼する直前には、自己紹介で美樹さんが「きょうはわたしの誕生日なんです・・・」と語ったことを思い出してくださった皆さんが、〈Happy Birthday to you〉を歌ってお祝いして下さったことも嬉しいことでした。

 

旭東教会でも、松井先生をお迎えしてゆたかな日曜日となったことと思います。よい刺激を受けた皆さんからのこぼれ話は、いずれまた、何かの形でご報告できればと思います。end

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